2021年11月24日
沖縄で民泊を経営することで、多くの観光客が利用してくれることで、利益を得られる可能性があります。一方で、様々なトラブルが発生するリスクもはらんでいるため、民泊経営は一筋縄ではいかないというのが実情です。
今回は沖縄で民泊を経営するにあたって、よくあるオーナーが困るポイントについてご紹介します。民泊を開業する予定がある方は、以下のようなことも起こり得ることを念頭に入れましょう。
目次
沖縄での民泊経営でオーナーが困るポイント3選~自然環境編~
沖縄で民泊を経営する上でまず障壁となるのが自然環境です。きれいな海が近く、一年を通して温暖な気候であることが沖縄の魅力と言えますが、それが民泊運営においてはデメリットになる可能性があります。特にはじめて沖縄で民泊を開業される方は、本土とは異なる沖縄特有の環境と、それが引き起こしうるトラブルについて押さえておく必要があります。
Point1.年平均8本接近する台風
沖縄は「台風銀座」とも呼ばれるほど台風の通過が多い地域で、平均で年間8本(気象庁データより概算)の台風が接近します。県外の方でも毎年テレビの報道で雨風が吹き荒れている沖縄の映像を見かける機会があることでしょう。沖縄で民泊を運営するにあたって台風対策は必須です。
台風が接近すれば家屋が損傷する、浸水するといった被害が発生する危険性があります。建物は台風に耐えられるような設計にしなければいけません。老朽化していれば早めの補修が必要です。火災保険にもしっかりと加入し、万が一被害が発生した場合は速やかに修繕する必要があります。
また、台風が到来するシーズンは民泊の繁忙期と重なるため、ゲストの安全や利便性確保も重要です。ゲスト向けに避難方法や災害時の対応方法などを記した台風マニュアルを作成し、備え付けておく必要があります。
台風が直撃した場合、臨時で清掃や片付けを行わなければいけないケースもあります。民泊代行を利用されている場合、地元で従業員が働いている民泊運営代行業者ならスムーズに対応してくれますが、現地スタッフがいない会社、外注している会社だと対応が遅れて民泊の再開がすぐにできない可能性もありますので、注意が必要です。
Point2.様々なものを錆びさせる潮風
沖縄といえばきれいな海。多くの観光客が海水浴や釣り、マリンレジャーを楽しみに訪れます。オーナーにとっては海がその名のとおり集客の呼び水になる反面、トラブルを引き起こす悩みのタネにもなり得ます。特に海から数kmまでの沿岸部は要注意です。
塩分を含んだ潮風はさまざまなものを錆びさせます。代表的なものは車やバイクですが、建物も例外ではありません。金属製の外壁材(トタンやガルバリウムなど)や留め具、エクステリア(門や塀などの建物外の構造物)などは塗装や防錆処理を行わなければすぐに赤く錆びてしまいます。また、窓を開ければ潮風が入ってくるので屋内でも油断できません。
建物の外装はもちろん、部屋の構造や家具や家電、インテリア選びなども錆に考慮する必要があります。
Point3.【平均湿度70~80%】高温多湿な気候
海に囲まれた沖縄は非常に高温多湿な気候であるため、カビが発生しやすいです。夏場は25℃以下に設定してエアコンをかけないと2日間でカビが発生してしまいます。また本土では、カビは梅雨や夏場に発生するものというイメージがあるかと思いますが、沖縄では冬場であっても温暖であるためカビが発生します。
浴室やトイレ、キッチンなども水回りはもちろん、木製の家具やカーテン、カーペット、クロスなども油断しているとカビだらけになってしまいます。食べ物に関しても状態が悪くなりやすいため、ゲストに注意喚起するなど配慮が必要になります。
カビが発生するとリフォームや修繕費用がかかる、ゲストに不快感や健康被害を与える、建物の躯体(柱や梁など)が損傷するなど、さまざまな弊害が生じます。間取りや家具の配置は風通しが良くなるよう工夫する、場合によってはエアコンだけでなく除湿機の導入も検討するなど、カビ対策も万全に行う必要があります。
沖縄での民泊経営でオーナーが困るポイント3選~事務作業編~
続いては民泊経営全般でオーナー様が陥りがちな事務作業面での困りごとについて解説します。こちらは沖縄に限らず困るポイントですが、知っておいて損はないでしょう。
Point1.AirbnbなどのOTAの活用
民泊は、AirbnbやBooking.com、じゃらんや楽天トラベルといったOTA(Online Travel Agent:オンライン上で取引を行う旅行会社)と呼ばれるポータルサイトに情報を登録して集客を行うことが一般的です。
自分でサイトを作らなくても良い反面競合が多く、効率的に集客を行うためには写真や紹介文のクオリティを上げるなどのノウハウが必要となります。特に楽天トラベルやじゃらんなどのOTAは手動での対応が多々発生するため、日々の運営にリソースが割かれます。
また、登録さえしておけばゲストがアクセスして勝手に予約を入れてくれるわけではありません。最新情報を更新する、民泊施設の魅力を常に発信するというように、改善を重ねることではじめて集客ができるようになるのです。OTAをいかに活用できるかで民泊ビジネスの成否が決まると言っても過言ではありません。
Point2.民泊施設の清掃
清掃代行を利用しない場合、当然ながら客室の清掃も自身の手で行わなければなりません。手間と時間がかかる上に清掃のクオリティを保つことが大変です。たとえば家具や設備が故障していた、汚損していたまま次のゲストを迎えるとクレームにつながる可能性があります。一方で、不具合があってもゲストがオーナーに報告しないケースもあるため、宿泊ごとに細かいところまでチェックしなければなりません。
もちろん民泊運営には、他にもゲスト対応や問い合わせの対応、予約管理・受け付け、上記のOTA活用を含めた集客、下記の価格設定を含めた戦略策定など、行うべきことが数多くあります。オーナーが清掃作業に時間と労力をかけすぎた結果、他のサービスの質が低下する、そのことが回り回って利益が減少するといったリスクもあります。
Point3.金額設定
「儲かる民泊経営」のコラムでも解説したとおり、民泊ビジネスで利益を確保するためには、宿泊料金の金額設定が非常に重要なポイントとなります。施設の立地、競合の状況、季節や休日、イベントなど実に様々な要素を考慮して料金を柔軟に設定する必要があります。集客したいからといって安く設定しすぎると利益が出なくなる一方で、高額にしすぎるとゲストが離れてしまうため、バランスのとれた価格を設定することが求められますが、これには経験に基づいたスキルや知識、センスが必要となります。
加えて特に沖縄県外の方がはじめて沖縄で民泊を開業される際には土地勘のなさも大きなハードルとなります。沖縄では繁忙期・閑散期はいつなのか?どのようなイベントが開催されるのか?周辺の競合の状況や料金相場は?観光地までの距離は?といったように、さまざまな情報を収集し、あるいは実際に経験したうえで金額設定を行わなければなりません。
民泊代行サービスの利用について
沖縄で民泊を運営していくにあたって、代表的な困るポイントをご紹介してきましたが、上記はほんの一部です。実際に民泊運営の現場ではより多く・より幅広いトラブルや困りごとが起きますので、きめ細やかな対応はかなり高いハードルと言えます。また、ノウハウ(一般的な事柄から沖縄特有の事象まで)がない状態で開業をしたり、リソースが十分でない状態であるのにもかかわらず、自分ですべての作業を抱え込んだりした結果、民泊ビジネスが失敗するというケースも少なくありません。特にそのような場合は、民泊運営代行サービスの活用も検討してみましょう。
沖縄県の地元スタッフが常駐する会社であれば、沖縄における民泊経営のノウハウが蓄積されているので、はじめて開業される方でも安心です。完全代行であれば清掃作業や集客、金額設定なども業者が行ってくれるため、オーナーのリソースが奪われることもありません。沖縄では数多くの民泊代行業者がいますが、業者選びも重要です。そちらに関しては以下のコラムも参考にしてください。
民泊代行に関して、お困りごとやお悩みがあればお問い合わせより、気軽にオールステイまでご相談下さい。民泊ビジネスの成功をサポートいたします。